高齢者の好みや食習慣は長年にわたり形成されたもので、簡単に変えることはできません。基本的には本人の嗜好を重視して、食べ慣れた食材、調理方法、好みの味付けの料理が食べやすいでしょう。
しかし、濃い味付けに慣れてしまっている場合は健康j面に配慮するためにも薄味の食事に慣れて行くようにしたいものです。それには、旬の食材を積極的に使い、食材のうまみを感じるよう蒸したり、出汁を生かして煮込んだり調理の仕方を工夫します。
料理の彩り、盛り付け、香り物の活用、適度な温度、歯ざわりなどについて配慮して食欲を刺激するとよいでしょう。
また、ひな祭りにはちらし寿司、お彼岸にはおはぎ、敬老の日やお誕生日にはお好きなものを、というように行事にちなんだ料理も食事が楽しくなるでしょう。家族や友人と語らいながら食事を楽しく食べる雰囲気作りも大切です。
温かいものを朝に食べましょう。朝は体温が下がっていますので温かいものを食べて、身体を動かす 準備をしましょう。朝、ご飯が炊ける音やにおい、味噌汁のにおいも食欲につながります。
「食べ物の味がまったく分からない」「何を食べてもおいしく感じない」など、このような味覚障害は、常用している薬が原因だったり、亜鉛不足が原因ということがあります。亜鉛は味を感じる舌の表面にある味蕾に必要な栄養素です。
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